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ケース紹介51  Y さんの事例 

愛川町在住 ( 会社員 / 40代 / 男性 )

借入の理由:自動車、失職による生活費 債務総額 350万円


愛川町にお住まいの40代の男性のケースです。

住宅ローン以外に350万円の債務があり、以前の仕事を辞めて支払いができないという相談でした。

 

住宅ローンについては、銀行と協議済みというケースでした。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.29

 

自宅購入時にカード作成

住宅ローンを組む際に、銀行から勧誘を受けてローンカード、提携クレジットカードを作成する人は多いです。

ここから多重債務に陥ることも少なくありません。

今回も、銀行で住宅ローンを組むところから始まります。

このときに、住宅購入後の家具や日用品を買うのに便利だからと銀行から紹介されたので、銀行系カードのクレジットカードを作りました。

このカードで、引っ越し時のカーテンや食器などを買いました。

さらに、引っ越しに際して、信販会社でローンを組み、家電を100万ほどで買いました。利息込みの金額を5年かけて支払うことになりました。

見込みとしては、月に2万円ほどの返済。

このころは、収入も安定していたので、問題なく支払っていました。

 

自動車ローン

仕事上で様々な店舗を回ることをしていたため、免許を取り、社用車がなかったので、自動車ローンを組み、中古車を購入、自家用・社用兼用で使っていました。


車のローンは月3万5000円ほどで、これが家計費に重くのしかかってきました。

車を購入したことで、色々といじりたくなってしまう人もいます。

ここでも、車の部品や車のコーティングをするようになり、ガソリン系クレジットカードでキャッシングをして資金に充てるようになりました。

徐々に浪費といえるような生活になってしまいます。

ただ、当時は、妻もパートで収入があったので、何とか返済は出来ていました。

 

ボーナス減少

ボーナスをあてにした返済は危険です。

職場の業績悪化による不支給、転職での不支給など、自分でコントロールできない事情で大きく収入が変動してしまうのです。

相談者も、夏のボーナスが減り、さらに冬のボーナスは出ないかも知れないと職場で言われてしまいます。

そのため、車のローンの支払い方法について、ボーナス払いをやめたところ、毎月の支払が5万円に増えてしまいます。これにより支払の負担が重くなっていきました。

 

退職による収入減

そして、病気による退職となってしまいます。

十二指腸潰瘍や持病が原因で、働けなくなり、会社を辞めることになり、収入がなくなってしまいます。

業者への弁済が不可能となります。

このタイミングで、妻も、妊娠。

パートを休職に。

ここでは支払不能状態になってしまっているといえます。

 

再就職による個人再生

その後、相談者の体調でも続けられる仕事に転職。

自宅だけは守りたいと考えて、住宅ローンを優先して支払っていました。

それでも厳しかったため、銀行と協議し、一部契約を変更しての支払を継続していました。

他のローンについては、返済ができないと考え、相談に来ました。

 

転職直後の個人再生

個人再生では、安定した収入があることを示す必要があるため、転職直後の申立は望ましくありません。

ただ、正社員雇用であれば、ある程度の安定性は認められるため、今後の、住民税、社会保険料などによって、手取り収入がどれくらいになるのかを示せれば、個人再生は可能です。

今回も、転職から数ヶ月という状態での申立となりましたが、再生手続き開始決定は出ています。

 

 

資産状況

自宅はオーバーローン状態、20万円程度の保険があるだけでしたので、清算価値は問題ありませんでした。

保険も問題なく維持できます。

最低返済額の100万円が基準になります。

 

手続きの方針・結果

借金額は、約350万円、財産もないことから、100万円の最低返済額をを3年間で返済する再生計画案を作成して、認可されました。

 

 

愛川町にお住まいの方からの依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。

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