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ケース紹介56  S さんの事例 

南足柄市在住 ( 会社員 / 40代 / 男性 )

借入の理由:失職、ギャンブル 債務総額 620万円


南足柄市にお住まいの40代の男性のケースです。

妻・3人の子と同居していた方です。

住宅ローン以外にクレジット会社、消費者金融に620万円の債務があり、支払えないという相談でした。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.29

 

失職による借入

初めて借金をしたのは、20代でした。

当時、就業先の経営不振により退職を余儀なくされました。

その後、新たな業種へ転職をしましたが入社当時は、給料もそれほど高くありませんでした。

転職にかかる費用や、収入減を補うため、生活費が足りなくなってクレジットカードのキャッシングを利用したのがきっかけとなりました。

 

パチンコによる負債

転職後、仕事を頑張り、正社員となり生活は安定してきました。

しかし、仕事と育児でストレスを抱えてしまい、その解消のため週末にはパチンコ店へ行くことが増えてしまいます。

やがて、これが癖となり、クレジットカードでキャッシングして、パチンコに使ってしまいます。

パチンコのような中毒性があるものと、かんたんに借入ができるカードとの組み合わせがあると、欲求のままに使ってしまい、多重債務になってしまいます。

相談者もここから多重債務状態になってしまいます。

しかも、パチンコについても、妻には秘密にしていました。

キャッシングで借りては、浪費を続ける生活です。

パチンコでの借金の場合、自己破産でもそうですが、どのくらいの金額を使っていたのか、どのくらいの頻度で通っていたのか等を裁判所へ申告します。

依存状態で通っていたような場合、思い出しにくい事情もあるのですが、裁判所への申告はしっかりしなければなりません。

負債が増えていく状況等を確認しながら、思い出していく作業が必要です。

 

相談者の場合、1回につき2~3万円程度使ってしまい、多い日は5万円も使っていたとのことでした。

もちろん勝つこともあり、稀に10万円ほど入手することができましたが、結果的にはパチンコの資金として使用してしまいました。

 

住宅ローンにより自宅購入

その後、妻も働きだし、住宅ローンを組んでマイホームを購入しました。

子供が生まれたことから、週末は育児に追われてパチンコをする頻度は減りました。

しかし、過去の借金があります。家族に秘密です。

結局、生活費とキャッシングローン返済、住宅ローン返済で生活が苦しくなり、返済や生活費のために借り入れを続け、少しずつ借金が増えていきました。

これを取り返そうと、さらにギャンブルのための借入もありました。

 

競馬による借金

ギャンブルにハマりやすい性格だと、複数のギャンブルでさらに借金が増えてしまうことがあります。

残念ながら、相談者もこのような性格でした。

会社の同僚から競馬をすすめられ、週末には馬券を購入するようになりました。

みなさんそうですが、始めた当初は少額で小遣いの範囲内で購入していたものの徐々に高額に。

高額配当を目の当たりにすると、自分も当てることが事できれば借金を返済できるとの思いから購入額が増えてしまったとのことでした。

平均して、1レースに4~5千円、多いときには1日で5~6万円も使うことがありました。

こちらも、パチンコと同じく、ときには勝ちます。

年に1~2回は20~30万円の馬券を当てることがありましたが、それも新たな馬券購入の資金として使用してしまいました。

 

銀行系カードによる借り増し

その後、さらに借金をするため、審査が緩かった銀行系のカードで借り増しをしてしまいます。

銀行は、消費者金融ほどの金利ではないものの、カードローンの金利は高いです。

クレジットカード、消費者金融からの銀行カードローン借入だと、たいていは支払いが行き詰まります。

自転車操業状態を続けていました。

いつかは、競馬で高額配当を当て、全ての借金を返済できると思い込み、競馬を続けてきてしまいました。

しかし、新規の借り入れもできなくなり、限界が来て、相談に来ました。

 

電柱使用料

申立準備を進めて行くなかで、預金通帳にトウデンからの入金があったので、収入として申告しています。

東京電力からの電柱の場所使用料が3年に1回程度されるものでした。

履行可能性に大きな影響を与えるものではありませんが、一応、収入にはなりますので、申告します。

 

退職金規定からの計算

転職後、相当期間の勤務が続いていたため、退職金見込額がある程度ありました。

退職金見込額については、退職時期が迫っているなどの事情がなければ、現時点での退職金支給見込額の8分の1が清算価値に加算されます。

この金額をどうやって裁判所に示すかが問題になります。

退職金見込額証明書が職場から発行してもらえると良いのですが、なかなか発行してもらいにくい事情もあります。

このような場合には、退職金規定の写しを提出し、給料明細等と照らし合わせて計算書を裁判所に出す方法で対応します。

今回もそのような対応で、認められています。

 

 

 

手続きの方針・結果

620万円の借金を124万円へ減額する再生計画案を作成し認可されています。

 

 

南足柄市など神奈川県西部にお住まいの方からの依頼も多くありますので、借金でお困りの方はぜひご相談ください。

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